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【毒注意】アクセラスポーツとスバルレヴォーグの走行性能、内外装、利便性の比較

MT車
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以前、VN型スバルレヴォーグを借りて試乗してみた。
そのレビューは下のリンクから参照してほしい。

スバルレヴォーグに試乗したので内装外装走行性能をレビュー
レンタカーで、スバルレヴォーグを借りて乗ってみた。2022年現在の現行型VN5のベーシックグレード「GT」だ。前々からスバルのCVTは他のとは全く違う!という評価を目にしてきたので、さてどんなもんかということで借りてきた次第。なか...

私が今乗っているBM型アクセラスポーツ15S 6MTとの比較をしてみようと思う。

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内外装、利便性の比較

この2台の外見の特徴は割と明確だと思っていて、アクセラスポーツは曲線基調で生物的、レヴォーグは直線基調で機械的と言えるだろう。
マツダ車とスバル車と言い換えてもいいかもしれない。
個人的には、レヴォーグは先代モデルの方がデザインは好きだった。
このVNはヘッドライトが小さくなり、離れてしまっているのがどうも良いと思えない。

アクセラスポーツ
レヴォーグ

内装はアクセラスポーツがシンプルだろう。
レヴォーグはやや線の本数が多く、情報過多な印象がある。
超大型センターディスプレイもだいぶ好みが分かれそうだ。
私は古い人間なので、こういうのはあまり好きではない。

MOTAサイトより https://autoc-one.jp/catalog/mazda/axela_sport/grade/
スバル公式サイトより

後部座席の快適性は、レヴォーグがはるかに上回るだろう。
もともとマツダは後部座席の居住性にはあまり力を入れているようには感じない。
例えばデミオは狭いうえに背もたれの角度がおかしく、ちょっと背中が立ったような状態になってしまう。
アクセラスポーツでそこそこ座れるかな、といったところだ。

対してレヴォーグは、膝前スペースも十分にあり、リクライニング機能もある。
実際、倒した状態で座ってみると快適に座れた。

レヴォーグ 後席リクライニング

ラゲッジスペースは、レヴォーグの圧勝だ。
さすがに車体全長が30センチ近く長いので、その分車内も広く作れる。
アクセラスポーツも十分に広いのだが、レヴォーグはそれ以上、差は一目瞭然だ。

アクセラスポーツ
レヴォーグ

走行性能の比較

さて、肝心の走行性能はどうか、比較してみよう。

エンジンパワー

これは、もはや比べるべくもなく、レヴォーグの圧勝だ。
アクセラスポーツは1.5リッターNA、レヴォーグは1.8リッターターボだ。

馬力、トルクは、以下の通り。
アクセラスポーツ 111馬力 6,000回転、14.7kgf・m 3,500回転
レヴォーグ 177馬力 5200-5600回転、30.6kgf・m 1600-3600回転

最大馬力が出るまでエンジンは回さないので、トルクに注目すると、レヴォーグはアクセラスポーツの倍以上ある。
それもかなりの低回転から最大トルクが出る。
これが加速感につながるため、レヴォーグはちょっと踏んだだけで一気に加速することができる。

ただ、レヴォーグは速いから優れている、アクセラスポーツは遅いから劣っている、というわけではないのが面白いところ。
アクセラスポーツは遅いなりにも、パワーを使い切ろうと思えば使い切ることができる。
それが、運転の満足感のようなものにもつながるのだ。

ハンドリング

ハンドリングの性格はそれぞれ違うが、アクセラスポーツはどちらかと言えば機敏なハンドリング、レヴォーグはゆったりとしたハンドリングと言える。

レヴォーグのハンドリングで特筆すべきなのは、アクティブトルクベクタリングだ。
内輪と外輪のトルク配分を変えて、スムーズにコーナーリングする機能なのだが、これのおかげでワインディングロードは、腕が上がったと錯覚してしまうほどスムーズに曲がれてしまう。

似たような機能で、マツダ車にはGベクタリングコントロールというものがある。
私のアクセラスポーツは前期型の15Sなので、Gベクタリングコントロールが付いていない。
そのため、スムーズさで言えば、レヴォーグにははるかに及ばない。
同じ速度で同じカーブを曲がっても、レヴォーグでは体が揺られないのに対して、アクセラスポーツでは、遠心力で外側に引っ張られる感覚がある。

個人的には、この機能は快適で素晴らしいとは思うのだが、あくまで車の性能に助けてもらっているだけだ。
自分自身で荷重移動をさせてコーナーリングをしたいというのであれば、むしろこの機能は無くてもいいものだろう。

乗り心地

これはレヴォーグの方が良いと言える。

レヴォーグは遮音性も高く、車のキャラクターに相反して比較的ソフトな乗り心地だ。
もちろんそれなりの固さはあるのだが、高級感のある乗り心地だ。
ちょうど210系クラウンアスリートハイブリッドにキャラクターが似ている。

アクセラスポーツは、遮音性は良くなってはいるものの、まだまだロードノイズが盛大に入ってくる。
足回りが固めで少々ゴツゴツした感じはある。
もともと固い乗り味に慣れている人であれば問題はないのだろうが、柔らかい車から乗り換えると固く感じるかもしれない。

安全性

アクセラスポーツにもプロアクティブのような安全性を高めたグレードがあるのだが、レヴォーグは全グレードにアイサイトをはじめとした、各種運転支援装備が標準装備されている。

また、0次安全として見切りの良さやシートポジションなどにも気を配っている。
確かに前方や左右の視界は、アクセラスポーツと比べると良くなっている。

アクセラスポーツは太いピラーに遮られて、左右の見切りがちょっと悪い。
後ろも窓が小さいため見えにくいと言える。
これが、モデルチェンジしたマツダ3となるとさらに悪くなる。

安全性は、レヴォーグ、というかスバルの圧勝だろう。

トランスミッション

これは、そもそもMTとCVTを比較対象にするのか?という話になってしまうのだが、あえて比較してみる。

快適性で言えば、もちろんCVTの圧勝ではある。
レヴォーグのリニアトロニックCVTは、そこそこできが良く、これはこれでアリと思わせてくれるものだった。
アクセルレスポンスはそこそこ早い。
踏めば踏んだだけリニアに加速していく。
一方、一気にアクセルを踏んだ場合は最悪のレスポンスで、2テンポくらい遅れて加速を始める。
アクセル踏み込む→何も反応しない→エンジン回転数上がる→加速始める、といった感覚だ。

さすがにこれは、リニアトロニックどうした!?と言わざるを得ない。

運転の楽しさで言えば、MTが雲泥の差で圧勝だ。
ある程度装備も簡略化されているアクセラスポーツ15Sだからこそともいえるが、操作する楽しみが非常に高い。
やはり、自分の意のままに操作できるというのがMTの醍醐味であることを改めて痛感した。

レヴォーグが出来が良すぎるがゆえに、乗せてもらっている感がとても強く、MTのアクセラスポーツの楽しさが際立った結果だ。
運転していると、MTのアクセラスポーツはどこまででも運転していたい、となる。
しかし、レヴォーグはというと快適で速いのだけどもういいかな、といった感じだ。

まとめ

比較対象にはならないのかもしれないが、アクセラスポーツとレヴォーグを比較してみた。

レヴォーグはレビュー記事でも書いたが、素晴らしく出来の良い車だ。
速いし、快適だし、安全性にも配慮されている。
ただ、道具としては便利だが、優等生過ぎて走っていて楽しいか?と言われると、全く楽しくない。
しいて言えば加速やコーナーリングが気持ちいいくらいだ。(まぁ、それでも十分なのだが…)

走って楽しいと言えば、アクセラスポーツ、というかMTにははるかに及ばないだろう。

これは、私がMTに魅せられてしまっているからという要因が大きいので、万人向けの意見とは言えない。
MTは、車に乗せてもらっているのを良しとするのではなく、自分の腕で操作し、上手くなればその分スムーズに走ることができるので、運転を楽しむのに欠かすことができないと考える。

レヴォーグは確かに良い車だが、運転していて全く楽しくない。
どこまで行っても乗せてもらっている感がある。
レヴォーグの運転楽しいです!みたいな意見がよく見られるが、私には全くわからない。

速いのが楽しい、高性能な車を運転するのが楽しい、曲がるのが楽しい…楽しみ方は色々あるとは思うのだが、いわゆる人馬一体を楽しみたいという私のような奇特な人間からすると、車の性能におんぶだっこで何が楽しいのか?と思う。
まぁ、それを言い出すと、ダブルクラッチ必須、パワステ無しみたいな車に乗りたいか?となってしまうが…。
それはそれ、これはこれ。

MTの素晴らしさを再認識した試乗だった。

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