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マニュアル車のシフトショックを無くしたい!考え方と練習方法

MT車
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マニュアル車を運転する醍醐味の一つは、自分でギアを変えながらエンジンの力をコントロールすることだ。
しかし、その操作が不十分だとギアチェンジするときに「シフトショック」という不快な振動が起こり得る。
これは、ギアチェンジの際に車体がガクッと揺れる感覚で、運転の快適性を損ねるだけでなく、車にもあまり良くはない。

今回は、このシフトショックを軽減する運転方法を説明しよう。

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シフトショックを無くすための基本的な考え方

エンジン回転数と車速の関係

まず、シフトショックを避けるためには、エンジンの回転数と車の速度との関係を理解する必要がある。
ギアチェンジは、エンジンの回転数と速度が適切な時に行わねばならない。
どういうことかというと、例えば、ギアが2速でエンジン回転数が2000回転、速度が30km/h、3速で1500回転、30km/hだった場合、2速から3速にシフトアップする時には、クラッチを切って、エンジン回転数が1500回転に落ちるまで待って、クラッチをつなぐということだ。

2速30km/h
3速30km/h

クラッチ操作の基本

もう一つの重要な要素は、クラッチ操作をマスターすることだ。
クラッチペダルは、エンジンとトランスミッションを一時的に切り離す役割がある。
おすすめのクラッチ操作は、ペダルを一気に踏み込み、心持ちゆっくりと戻すことだ。
慣れてきたら、発進時以外は一気に戻してもよいが、回転数が本当にぴったり合っていないと、シフトショックが起きてしまう。
実際の走行では、速度は刻一刻と変わるので、人間の操作では、その速度でぴったりの回転数に誤差なく合わせる、というのはほぼ不可能に近い。
心持ちゆっくり戻すことで、回転数の誤差を吸収するようなイメージだ。
もちろん、回転数があまりにも合っていない状態だと、ゆっくり戻してもシフトショックが起きてしまうので、回転数を合わせる練習は必要になる。

エンジン回転数とギアチェンジのタイミング

マニュアル車の運転でシフトショックを避けるためには、エンジンの回転数を適切に管理することが非常に重要だ。
適切な回転数でギアチェンジを行うことで、エンジンとトランスミッションの回転速度の差を最小限に抑え、スムーズな運転が可能になる。

回転数の重要性

エンジンの回転数は、車のパワーと直結している。
低すぎる回転数ではエンジンは十分なパワーを発揮できず、高すぎる回転数では燃費も悪くなる。
ギアチェンジの際は、エンジンの回転数が普段よく使う範囲に収めておくと、加速がスムーズになるし、回転数を合わせる練習もしやすくなる。

一般的にエンジンの回転数が2,000〜3,000回転の範囲でギアチェンジを行うと、スムーズな運転が可能だ。
これは車種や運転状況によって変わるため、自分の車に合ったちょうどいい回転数を見つけよう。

シフトアップ・シフトダウンのタイミング

シフトアップは、エンジンの回転数が十分に上がって、これ以上回すとエンジンが唸ってうるさくなってきた状態で行う。
一方、シフトダウンは、減速したい時、エンジンの回転数が下がりすぎて加速しなくなった時、または一気に加速が必要な場合に行う。

シフトチェンジの練習方法

以上の理屈が理解出来たら、実際に車を運転してみるのみだ。
シフトチェンジは練習を重ねることで必ず上達する。

シフトチェンジの手順

シフトチェンジの手順は以下の通りだ。

  1. クラッチペダルをしっかりと床まで踏み込む。
  2. シフトレバーを適切なギアに入れる。
  3. エンジンの回転数を見て、クラッチペダルをゆっくりと離す。(メーターは凝視せず、チラ見程度で)
  4. クラッチを完全に離し、アクセルペダルを踏んで加速する。

まずはエンジンをかけないで練習しよう

上記の手順を、まずはエンジンをかけずに、停車状態でシフトレバーとクラッチペダルの操作に慣ながら始めよう。
手でギアの位置を覚え、足でクラッチの感触を確かめる。
この時、クラッチペダルをスパッと切ってじんわり繋ぐ感覚を意識して、ペダルの操作に慣れるといい。
ちなみに、この練習はクラッチペダルを戻すときに一旦止めると、半クラッチの練習にも使えるので活用してほしい。

練習でよくあるミスとその対処法

初心者が練習中によく犯すミスは、クラッチペダルを急に離しすぎることや、ギアチェンジのタイミングを間違えることだ。
クラッチペダルを急に離してしまうと、回転数の誤差が吸収されず、シフトショックが起きてしまう。
クラッチペダルは、先ほども説明したとおり、じわっと繋ぐことを意識しよう。
ギアチェンジのタイミングを誤ると、低いギアのままで走り続けるのはまだいいのだが、速度が落ちているのにギアを下げないでいると、加速が鈍るばかりでなく、回転数が下がりすぎてエンストしてしまうこともありうるので、下がりすぎないように注意しよう。

まとめ

マニュアル車の運転は、慣れと正しい知識があれば、オートマ車にはない運転の楽しさを味わえる。
これまでの内容を踏まえた上で、安全かつ快適にマニュアル車を運転するための秘訣をまとめてみよう。

継続的な練習と体感

クラッチ操作やギアチェンジは、繰り返し練習することで上達する。
また、実際の運転中にエンジンの音や車の挙動を感じ取ることで、より良いタイミングでのシフトチェンジが可能になる。
よく言われる、自分の車と対話するような感覚で、運転を楽しむことが大切だ。

状況に応じた適切なギア選択

交通状況や道路の状態に応じて、最適なギアを選択する。
例えば、平坦な道で速度が乗ってきた時は高いギアを、登り坂ではパワーを保つために、下り坂ではエンジンブレーキを効かせるために低めのギアを選ぶなど、状況判断によって判断しよう。

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