マニュアル車はサーキットに行かなくとも、公道をかっ飛ばさなくても楽しめるのか？という疑問を解消しよう。
よくAT限定がマニュアル車を批判するのに使う決まり文句？に、
「マニュアル車が楽しいなんて、そんなに飛ばさねーし！」
「サーキットじゃないとマニュアル車は楽しめない」
「スポーツカーでもないのにマニュアルなんて意味ない」
なんてのがある。
まず結論から言うと、マニュアル車は公道（一般道、高速道路）でも楽しめる。
これは当然の話だ。
ていうか、そうでもなければ私はMT原理主義者なんぞになっていないのだ。
何もわかっていないAT限定が、憶測でいうMT車批判など聞く耳持たなくて良いのだ。
マニュアル車は飛ばさないと楽しめないという勘違い
どこのおバカさんが言い出したのか知らないが、マニュアル車はスポーツ走行じゃないと楽しくない、などというデマがまことしやかに流れている。
よくある「マニュアル車のメリット！」的な記事には、確かにエンジンのトルクバンドを意識したシフトチェンジ、ヒールアンドトゥなどスポーツ走行を前面に押し出している感は否めない。
だが、実際は街乗りでタイムを削るようなスポーツ走行なんかしないし、トルクバンドなどあまり意識しない。
というかトルクバンドに乗ってしまったら街中では（相対的に）けっこうな加速をしてしまうのでそこまで踏み込むことはほぼない。
ヒールアンドトゥも別に使わない。
1速で40Km/h～50Km/hくらいまで引っ張ることはある。
たまには高回転を使わないと、エンジンにカーボンが溜まる、という大昔の感覚が抜けきらないからだ。
それ以外に、私自身が実際にやっているのが、いかにスムーズに運転できるか？ということだ。
週末夜のドライブ！
— エムゲン(MT原理主義) (@MTgenrisyugisya) October 31, 2020
何も考えず、音楽をかけながらただただ道を行く。
MTだと適度な操作が入ってメリハリもついて良い。
エンジンの調子を整えるために少し高回転を使おう、スムーズな運転の練習のためになるべく振動がない運転を心がけよう、など思いのまま。
乗らされてる感がないのがいいところ。
スムーズな運転を心がけることは、何もスポーツ走行でなくてもできる。
むしろゆっくりな状態でスムーズな運転をすることは意外に難しかったりする。
2速や3速などの低いギアは、つなぎかたを間違えると非常にギクシャクしてしまうのだ。
マニュアル車を運転したことがある人ならわかってもらえると思う。
街中でスポーツ走行（笑）をしているMT乗りは恐らく一握り、いや一つまみだろう。
今や絶滅危惧種だ。
もしくは、AT限定が昔の走り屋などをイメージしたレッテル貼りであろう。
マニュアル車はスポーツカーでないと意味がないという勘違い
むしろ今の時代は、スポーツカーほどATになっている。
フェラーリしかり、ランボルギーニしかり、ポルシェしかり。
日本車では日産GT-RやホンダNSXもATしか設定がない。
これらの高性能スポーツカーをMTで乗る腕があるドライバーがいるのか？と言われると、なかなかいないのではないだろうか。
ATだって、たまにフェラーリなんかでイキって事故っている成金もいる。
操れていない証拠だろう。
まぁ、欧州車なんかでは本国ではMTばかりでも、日本ではATしか売れないという大人の事情もあるかもしれないが、スポーツカーは軒並みAT化が進んでいる。
したがって、日本で普通に買えるマニュアル車はほとんどファミリーカーと言ってよいだろう。
もっとも、メーカーの売り文句としては、「スポーティ」だの言わないと訴求はできないのだろうけどね。
私が今乗っているのは、2014年式のマツダアクセラスポーツ15Sの6速マニュアルだ。
大して速くないどころか、むしろめちゃくちゃ遅い部類だ。
もちろん、アクセラ「スポーツ」を名乗っているが、スポーツカーでもなんでもない。
軽量ハイパワーのスポーツカーであれば加速もいいし、もっと機敏に走ることができるだろう。
実際、私が前に乗っていたAE111カローラレビンはそんな車だった。
今思うとリッター100馬力って結構ハイパワーだった。
当然半端なく楽しかった。
だが、今のアクセラもとても楽しい。
いつまででも運転していたいくらいだ。
時間をやるから日本一周してこい、と言われればすぐにでも出発したいくらいだ。
そのくらい、運転が楽しいのだ。
MT好きに言わせれば、軽バンでもコンパクトカーでも運転が楽しいという。
ディーゼルはクセがあるので好き嫌いが分かれるようだが、おおむね好評だ。
運転の楽しさは、車をいかに操るかが大きい。
スポーツカーかどうかは関係ないのだ。
まとめ
マニュアル車はスポーツ走行しなくても、サーキットにいかなくても、スポーツカーでなくても十分に楽しめる。
車そのものの絶対的な性能ではなく、いかに自分で車を思い通りに操れるか、が運転の楽しさにつながるのだと私は思う。
AT限定がMT車を批判するが、それは運転できないコンプレックスくらいにしか思えない。
別にMTを運転できるのは当たり前のことであって、AT乗りが「運転楽しい♪」と言っている程度の次元でも十二分に楽しめるのだ。
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