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アイドリングストップは百害あって一利なし?無効化の方法は!?

日本車
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最近の車についているアイドリングストップ機能。
環境保護のため、などと大々的に謳っているが、果たしてこれって本当に必要なんだろうか?

ちなみに私はわずらわしいので常時OFFにしている。
特に罪悪感もない。
その理由をご説明しよう。

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アイドリングストップの効果とは

アイドリングストップは、信号などで停車中にエンジンを一時的に切り、発進時に再びエンジンをかけるという機能だ。

これは排気ガスの抑制や、無駄なアイドリングを減らして燃費の向上を狙ったものだ。
環境省がデータを出しているので参照してほしい。

例えば、東京都内に登録されているすべての自動車(約400万台)が、アイドリングを毎日10分間ずつ短縮したとすれば、1年間で、

  ◎燃料は約20万キロリットル(ドラム缶約100万本分)

  ◎二酸化炭素の排出量は約13万トン(日本全体の排出量の約5万人分)

が削減できます。

  また、1台の自動車で、仮に毎日1時間ずつアイドリングをやめれば、

  ◎乗用車は年間約310リットル、燃料代で約3万円

  ◎大型車は年間約660リットル、燃料代で約5万円

が節約できることになります。

環境省より
https://www.env.go.jp/earth/cop3/dekiru/ta_03-2.html
環境省より
https://www.env.go.jp/earth/cop3/dekiru/ta_03-2.html

なるほど、確かにアイドリングストップをこれだけの時間すれば排気ガスや燃料の消費は減るだろう。
だが、本当にそれでいいのか?

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アイドリングストップの弊害

個人的には、アイドリングストップの理念には共感するが、実際のところどうなのか、という視点で見てみたい。

これまた私見だが、車を運転するうえでは弊害があると思う。

順番に見ていこう。

エンジン始動のタイムラグがある

運転していてうっとうしいのが、このタイムラグだろう。
感覚的にちょっと気持ち悪いというのもあるが、すぐに発進してほしいときには不便だ。
直進ならば別にどうということはないが、交差点の右折待ちなどで一瞬遅れるとちょっと怖い。

バッテリーの消耗が激しい

タイムラグよりも深刻なのが、このバッテリーの問題だ。

アイドリングストップ機能がついている車は、とても大きなバッテリーを積んでいる。
電子制御機能が増えているとはいえ、それこそ20年前と比べると、比較にならないほど大きい。

しかも、機能性、大きさに比例するように半端じゃなく高価になっている。
昔は3,000円~4,000円くらいの激安バッテリーなんてのも使えたのだが、今は1.5リットルクラスのアクセラスポーツでも10,000円くらいしてしまう。

車の消費電力が最も大きいのは、お察しの通りエンジン始動時のセルモーターだ。
消費電力は文字通り桁外れで、平均120A(瞬間最大300A以上)だ。
エアコンを最大にしても18A、ハイビームも11A程度なので、いかにエンジン始動時にバッテリーに負担がかかるかがわかるだろう。

なお、このデータは車の電装品を取り扱っている株式会社アドバンスのサイトを参考にした。

アイドリングストップ付きの車は、停車するたびにセルモーターを回しているので、消費電力はすさまじい。
セルモーターやバッテリーがアイドリングストップ用に強化されているとはいえ、シビアな環境といえる。
だから、その証拠にアイドリングストップ車のバッテリー補償期間は、そうでない車より短いのだ。

例えば、バッテリーの超大手GSユアサの製品の補償期間を見てみよう。

GSユアサより
https://gyb.gs-yuasa.com/products/car/eco-r-revolution/

同じ製品なのに期間は12か月、距離は6万Kmも短い。
GSユアサほどの企業が、このような補償内容を謳っているということは、アイドリングストップ車がバッテリーにとって優しくないという裏付けには十分だろう。

ユーザーのコスト削減にはならない

環境省のデータでは、1年でガソリン代約30,000円削減できると言っているが、これは1日1時間のアイドリングストップをコンスタントに続けた場合の計算だ。
アイドリングストップだけで1日1時間といえば、結構な長距離運転なのではないだろうか。
信号に50~60回捕まったり、大渋滞にはまったりしない限り、アイドリングストップだけでそんな時間にはならないだろう。

そんなにエンジンを再始動した場合、バッテリーの負荷もバカにならない。
ガソリンの節約など、高価なアイドリングストップ用のバッテリー交換費用で軽く吹っ飛んでしまうだろう。

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アイドリングストップは環境にいい、は本当?

止まっている間は排気ガスが出ないので、そこだけ見れば環境にはいいのだろう。
だが、現時点ではトータルで見るとそこまで環境にいいわけでもなさそうだ。

バッテリーの製造段階でも、工場でCO2が出ている。
こんな短期間で大容量のバッテリーを交換しなければならない現在では、バッテリーの生産量も増加傾向にあった。
現状では多少下がってきてはいるのだが、2012年頃と比べるとそれでも1.5倍くらいの生産量だ。

アイドリングストップでバッテリーに負荷をかけていれば、消耗が激しくなるのは当然で、バッテリーの製造には目をつぶって「アイドリングストップはエコです!」なんて言ってるのはおかしいのではないかと思うのだ。

結局、カタログ燃費を稼げるから「エコカー減税対象になります!」ってだけで、実燃費だとか交換コストは特に気にしていないというのが現状なのではないだろうか。

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まとめ

アイドリングストップは、見かけ上の燃費はわずかに上がるかもしれないが、バッテリーの交換サイクルが短いうえ、かなり高いのでトータルの費用でいえばまったくユーザーにはメリットがない。

それどころか、セルモーターを何度も回すので劣化が早まったり、もちろんバッテリーの消費も早い。
車にとっても良いことはないのではなかろうか。
(部品は対策されているので、さすがに壊れることはないだろうが…)

毎回OFFにしている、という意見も多くみられるのも納得だ。

私も毎回OFFにしている。
スイッチを押し込んだ状態で、タイラップの切れ端を突っ込んで戻ってこないようにしている。

コメント

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