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高級車は維持費も高いのか?それとも安いのか?検証してみた

日本車
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よくネット上にあふれている意見で、「高級車は中古だと安く買えるけど、維持費が高い。だから貧乏人ごときが高級車なんか買ってんじゃねーよバーカ」というのがある。

だけどこれ、本当なんだろうか?
単なる思い込みや、他のネット上の意見を鵜呑みにして、さも自分の意見かのように語っているだけだったら質が悪い。

確かに、20年落ち30年落ちの車であれば、車体価格は二束三文だろうが、いかに「元」高級車といえども修理が必要になってくるだろう。
だが、たかだか4~5年落ち程度であれば、よほどのことが無い限り壊れまくるということはない。
値段も車種にもよるが新車の半額程度になっていて、非常に買いやすい。

ちなみに、「高級車は維持費も高くて貧乏人には維持できない」という説に疑問を持ち始めたのは、自分の経験がある。
私はつい5年ほど前まで1997年式のカローラレビンに乗っていた。
2015年9月に手放したので、実に18年落ちだ。
だが、買ってから大きな故障はほとんどなかった。
唯一あったのが、ECUの不具合?で警告灯が点灯したくらいだ。
これも、普通に走ってディーラーに持っていけたので、何ら問題はなかった。
サーキットも何度も走り、一般的に言えば荒い使い方をしたことがあるにも関わらずだ。

単純比較はできないが、例えば、クラウンあたりが4~5年で壊れまくってディーラーに入庫している時間の方が長い、なんてことはよほどのハズレ車体でなければ、どう考えてもあり得ないだろう。
巷には3世代前の180系クラウン(ゼロクラウン)や2世代前の200系クラウンをいまだによく見かける。
ゼロクラウンに至っては、もう15年ほど前の車だ。
それでも余裕で走っているし、覆面パトカーでもまだまだ現役だ。

では、高級車だから維持費が高い、というのはどういうことだろう?
もはや検証するまでもなく、高級車だからって維持費が高いとは限らない、という結論になりそうだがせっかくなので思いつく限りの項目を検証してみよう。

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高級車の定義をしておこう

高級車といっても、何億円もするやつから、300万円台までそれこそピンキリだ。
この記事では、とりあえず庶民の手が届くトヨタのクラウンクラスの車を想定しよう。

年式によって若干スペックは変わるが、だいたいこんな感じだ。

他のメーカーの同じクラスでもカタログスペック上はだいたいこんなもんだ。

goo-netより
goo-netより
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高級車は税金が高い?

自動車税

ネット上の輩は、自動車税のことを言っているのだろうか?
だとしたら的外れだろう。

ご存知の通り自動車税は排気量に応じて課税される。
いちいち金額を書くのも面倒なので、東京都主税局の一覧表を引用しよう。

東京都主税局ホームページより

高級車と言われる車は、車体も大きいので排気量が大きい傾向がある。
とはいえ、一般人が買うような車は、だいたい3.5リットルに収まり、大きくても4リットルだろう。
4リットルクラスの車は、日産フーガやスカイラインやフェアレディZの3.7リットルのモデルが該当する。
クラウンなどは大きくても3.5リットルだ。

4リットルを超える車は、センチュリーや古いレクサスLS、セルシオ、クラウンマジェスタといったちょっと別格なラインナップになってしまうので、さすがにわかって乗る車であろう。

では、コンパクトカーの主流である1.5リットルクラスと、ちょっと高級な3.5リットルクラスを比べてみよう。
1.5が34,500円、3.5が58,000円。
差額は23,500円。
自動車税は年額だから、月々2,000円弱だ。

ちなみに軽自動車は、10,800円なので差額が47,200円で、月々4,000円弱。

自動車税という観点では、確かにいかにも差がありそうだが、高級車≒大きな車であってもそこまで目くじらを立てるほどの差ではなさそうだ。
もちろん、この年間数万円を高いと見るか、安いと見るかの認識は人それぞれだろうがね。

自動車税が高いから、大きい車は無理!といってあきらめることはない。
こういう間違った認識をしてくれる人が多いので、大排気量車は中古だと車体が格安なのだ。
軽の新車を150万円、場合によっては200万円で買うより、100万円程度の元高級車を買ってしまえば、余裕で自動車税の元が取れる。

重量税

車検ごとにかかる重量税も忘れてはならない。
結論的に重量が多少変わっても、そこまで差額は出ない。

重量税は、一般的な普通車に多い1.5tまでの車で年間12,300円、高級車に多い2tまで16,400円だ。
実際は車検ごとに2年分(初回車検は3年)払うので、24,600円と、32,800円ということになる。

なお、エコカー減税が細かく定められていて、該当すれば安くなる。

楽天CARより

ちなみに軽は3,300円(2年で6,600円)と、かなり安い。

年間の差額は、軽と高級車で13,000円ほど。
月々1,000円ほどだ。

つまり、自動車税とあわせて月々5,000円多く税金を納めれば高級車に乗れてしまうのだ。
税金がかかるから軽しかダメ!という考えは改めた方がいいのでは?

一般的な軽とクラウンクラスでは乗り心地や走行性能が雲泥の差だ。
もっと言えば安全性など天と地ほどの差がある。
NCAPの衝突実験でいくらいい成績をおさめたところで、結局はいわば階級別の戦いに過ぎない。
路上ではフェザー級の軽自動車が、ミドル級のクラウンクラスとぶつかることだってある。
そうなったら、よほど当たり所が悪くない限り、デカくて重い方が勝つ。
これは覆せない、この世の物理法則だ。

個人的に言えば、走行性能などもさることながら、たかだか月々5,000円の出費と安全性どっちを取るか?と言われたら迷わず安全性を取る。

高級車は部品も高級品を使っている?

これは確かに一理あると言えるだろう。
高級車になると、専用品だったり、本革だったり、木材を使っていたりする。

しかし、ある程度数が出回っている車であれば、中古品やリビルト品がヤフオクなどのオークションサイトやモノタロウなどの通販サイトで安く手に入れることができる。

実際私も、カローラレビンでECUの不具合?が出た時は、純正では8万円ほどと言われたECU本体を、ヤフオクの部品取り車から1万円程度で調達して取り付けてもらった。

中古であれば、例えばいかにも高そうなレクサスLSの純正シートも、40,000円程度で購入できる。

ヤフオクより

中古なので当たりはずれはあるだろうが、少なくとも全く直せないということはない。

また、輸入車は本国がどうの、輸送費がどうの、部品が高い!貧乏人には維持できるわけがないなどとのたまう輩が多いが、例えばこういう輩が大好きなベンツCクラスはどうだろうか?

ヤフオクより

ヘッドライトユニットがこんな感じの値段だ。
これは、2015年あたりのベンツCクラス(W205)だが、意外と安いのではないだろうか。
実は初めて調べてみたのだが、結構安くて驚いた!

高級車は確かに立て付けも手が込んでいたり、部品点数が多かったりする。
その分作業工賃が高くなることも往々にしてある。

ただ、我々のような貧乏人であっても、中古部品などをうまく利用すれば修理代を安くあげることができるだろう。

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高級車はオイルなどの消耗品が高い

これも事実だとは思う。

高級車は、車体がデカくてエンジンもその分デカいことが多い。
そうなるとエンジンオイルをたくさん入れなければならない。

例えば、排気量3.5リットルのエンジンであれば、エンジンオイルは5.9リットル入れなければならない。
排気量1.5リットルのエンジンであれば、エンジンオイルは3.4リットル入れる。
エンジンによって違うが大体こんなところだ。

HKSのサイトに車種とエンジン別に必要量が載っているので興味があれば見てほしい。

こう見ると大体1.7倍のエンジンオイルが入ることになる。
私がよく利用するジェームスのピットメニューによると料金はこんな感じだ。

ジェームスピットメニューより

まぁ、大して差はないな。

走行距離や走り方にもよるが、そうそう頻繁に換えるものでもないので、オイル交換が高いからって高級車はダメだとはならんわな。

ポルシェなんかの一部の輸入車は、アンダーカバーを外さないとオイル交換ができないとかあるみたいなので、そういう特殊な事情はちょっと除くとしよう。

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まとめ

高級車であっても、中古で車体が安ければ、税金や部品などといったランニングコストは十分にカバーできるということがおわかりいただけただろうか?

特に維持費がかかりやすい大排気量の元高級車は、「なんだか維持費がかかりそう…」という理由で、中古の車体価格がガタ落ちする傾向がある。

もし、中古でもいいから高級車に乗ってみたい、とお考えなら、是非検討してみてはどうだろう。

新車で200万オーバーの軽自動車や300万のコンパクトカーを買うより、もしかすると満足感は圧倒的に上かもしれないから。

まぁ、私は高級車にはMTがあんまり無いから、特に買いたいとは思わないがね。

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