マニュアル車で渋滞にはまると地獄のつらさだという人が一定数いる。
これは、半分当たっていて、半分は間違いと言わざるを得ない。
ただ、これを言う人は多分、マニュアル車を教習所でしか運転したことが無い人だと思っている。
結論から言うと、普段マニュアル車を街中で運転する限りは、ちょっとくらい混んでいても全く苦ではない。
今回は、マニュアル車で渋滞の中を運転するのがつらいのかつらくないのかお話ししよう。
マニュアル車での渋滞はなぜつらいと思われるのか
マニュアル車に乗ったことが無い人、教習所でしか運転したことが無い人ほど、マニュアル車で渋滞なんか運転できないよ、と言います。
私としては冒頭のとおり、全く苦ではないと言い切れる。
しかし、なぜこんなに意見が分かれるのか。
一つはクラッチ操作が大変だ、シフトチェンジがめんどくさい、という先入観によるものだろう。
確かに、オートマとは違い、マニュアル車は操作することが多い。
オートマでは、渋滞でも右足をアクセル⇒ブレーキと踏みかえるだけで難なく動かせてしまう。
しかしマニュアル車はそうはいかない。
まずは、クラッチを踏んで、ギヤを入れて、半クラッチにして、クラッチを繋ぐ。
進み具合によってはクラッチを踏んで、2速に入れて、またクラッチを繋ぐ。
詰まってしまったら、クラッチを踏んで、ギヤをニュートラルにして、ブレーキ。
こうして操作を言葉にすると、とんでもなく複雑な操作をしているように見えるだろう。
しかし、マニュアル車を運転している人はどう思うだろう?
私は、「別に、こんな程度なら無意識にやっているから、特に苦にならない」と感じる。
もはや体が勝手に動くレベルだ。
多くのマニュアル乗りの方は、たぶん同じような意見を持っているだろう。
クラッチを踏んでいる時間はそんなに長くない
そもそもクラッチ操作が大変だ、という人は、もしかすると渋滞で止まっている時も常にクラッチを踏んでいないといけないとか思っていないだろうか?
もしそう思っているとしたら、それは大間違いだ。
もちろん、教習中にはそのように教わったかもしれない。
しかし、実際にマニュアル車を運転している人の大多数はおそらくそんなことはしていないだろう。
私自身ももちろんそうで、止まっている時にいちいちクラッチは踏んでいない。
それどころか、クラッチを踏み続けることは、クラッチを傷めることにもなりかねない。
つまり、あまりメリットがないのだ。
ということで、渋滞であろうとなかろうと、クラッチを踏むのは発進時と変速時だけということは変わらない。
渋滞だと、ちょっとだけクラッチを踏む頻度が上がる、という程度のものだ。
マニュアル車になれると、むしろオートマでの渋滞の方がつらいと感じることさえある。
オートマはご存知の通りクラッチがないので、右足だけを動かすことになる。
言い方を変えれば、相対的に右足を酷使するとも言えるのだ。
逆にそれ以外の箇所はほとんど動かさない。
長時間全く動かないことがどれだけつらいかは何となく想像がつくと思う。
だから、私は、適度に両手両足を動かすことができるマニュアル車の方が楽に感じることさえある。
マニュアル車の運転は結局慣れれば問題ない
ここまで説明をしてきてどうだろうか?
マニュアル車でも渋滞は全く問題ないということはわかってもらえただろうか。
結局のところ、マニュアル車は決して難しいものではなく、一昔前であればほとんどの人が運転できていた。
私自身も決してこういった操作が得意なわけではないが、動画にもあるように難なく運転できている。
よく言うのが、自転車に乗るようなもので、体が勝手に覚えてしまい、考えなくても勝手に動いてしまうようになるのだ。
だから、マニュアル車に興味があるけど運転が難しそう…と思っている人は、逆に思い切って乗ってしまった方がいい。
まとめ
マニュアル車は渋滞であっても特につらいということはない。
確かに日本は信号が多く、道も狭いので特に都市部は渋滞しがちだ。
だが、マニュアル車だからつらいというわけではなく、オートマでも渋滞はつらいのだ。
右足しか動かさないオートマよりも、両手両足をフルに使うマニュアル車の方が、渋滞はむしろ気分転換ができて楽にさえ感じてしまう。
クラッチを踏む時間も、発進とシフトチェンジの一瞬だけであり、非常に短いものだ。
教習所のように常に踏み続けている必要もない。
マニュアル車に乗ってみたいと思っている人は、渋滞があるから、操作が難しそうだから、と躊躇するよりも乗って慣れてしまえば、新しい楽しさを味わえることは保証する。
コメント
私は初めての車はダイハツのエッセ5MTでした。
確かに渋滞もそこまで苦ではなかったです、、、、そう、平地ならね。
登りの山道で大人3人乗車でちびちびしか進まない渋滞にはまったあの日、もうMTはやめようと決意しました。