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アクセラスポーツ15S 購入3年目のレビュー

MT車
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早いもので、2020年7月にアクセラスポーツ15Sを買ってからそろそろ3年になる。
通勤で車を使うわけではないので、長距離というわけではないが、暇さえあればちょこちょこ乗っているし、高速道路や山道も走ったりしている。
今回は、3年間アクセラスポーツ15Sについて軽く説明しつつ、乗ってみてのレビューをお伝えしよう。

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外観・内装

外観はハッチバック型で、このBM型から魂動デザインが採用されている。
完全に主観だが同クラスの車の中では、ダントツにかっこいいと思う。
さらに言ってしまえば、モデルチェンジ後のマツダ3ファストバックよりもかっこいい。
マツダ3ファストバックは、どうもリアが間延びした印象を持ってしまう。

サイズは全長×全幅×全高が4460×1795×1470mmと、決して小さいわけではないが、最近の車にしては標準的な大きさだろう。
よほど狭い道でない限りは苦労することはない。

インテリアはシンプルなデザインで、飽きがこない感じ。

車内は必要最低限の広さがあって、後席にも私(175cmくらい)が普通に座れる。
収納はドアポケットやグローブボックス、センターコンソールなど最低限、用意されている。
グローブボックスは分厚い取説だけで大半を占有してしまうので、もう少し広くてもよかったかなと思う。
センターコンソールには肘が置けて地味に快適だ。

アクセラスポーツのコンソールボックス

ラゲッジスペースは十分な広さ。
引っ越しなど、余程の大荷物でなければ困ることはないだろう。
私は家族3人なのだが、旅行などでも困ったことは一切ない。

マツダコネクト(マツコネ)は、どうも評判が良くないようだが、個人的にはそこまで致命的な不都合を感じたことはない。
大きさは7インチで、最近の車にしては小さい方だが、必要十分と感じる。
そして、色々な車を試乗した経験から、手元のロータリーコマンダーは思いのほか便利ということを改めて認識した。

敢えて悪い点を挙げるとすれば、起動からのGPS測位が遅い、手元のロータリーコマンダーの反応がおかしくなることがある、というところか。
GPS測位が遅いというのは地味に不便で、エンジン始動からひどい時には5分くらい現在地を取得してくれないことがある。
ナビで目的地を設定している場合、道案内もおかしくなってしまう。
ロータリーコマンダーは、回しても反応しなかったり、上下左右のどこかに倒れなかったり(例えば左に倒したいのに何かに引っかかったようになる)することがある。
しばらくするとちゃんと反応するようになるので、ここはちょっとよくわからない。

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意外と純正スピーカーの音がいい。
15Sは純正で、前後ドアスピーカー、ダッシュボードにツイーター2か所の6スピーカーだ。
ツイーターがダッシュボード両端にあるので、前方から音が聞こえる感じなのは良い。
私は前ドアスピーカーを安いながらも社外品に換えているが、今思うと、大音量にするならともかく、普通の音量で聞く分にはそこまで劇的に変わっていないのでは?と思ってしまう。
もっと高いスピーカーなら話は別かもしれないが…。

走行性能

エンジンはSKYACTIV-G 1.5の1.5リットルエンジンで、最高出力は111ps、最大トルクは14.7kgだ。
低速トルクがあるので、普段の低速走行はそれほど不自由はない。
下のグラフの赤い四角で囲んだあたりが常用域の2500回転くらいまで、特に前半の1500回転あたりで、トルクが一気に立ち上がっているのがわかると思う。

しかし、加速が伸びない。
ここがアクセラスポーツ15Sの走行性能の最大の泣き所と言ってもいいかもしれないが、とにかく遅い。
そこそこ重い車体(1,240kg)に小さいエンジンなので、確かに曲がるときの軽快感はあるのだが、合流や高速道路など、一気に加速が欲しい時には力不足だ。
やはりこのエンジンは街中の運転に特化した「実用エンジン」の域を出ていないと感じる。
もちろん回せばそれなりにパワーは出るのだが、回せば回すほどどんどん加速していく!という気持ちよさは、はっきり言って無い。

トランスミッションは6速マニュアルで、シフトチェンジはスムーズで快適だ。
ただ、ここでも敢えてマイナス点を挙げると、1速と2速が離れているので、1速で回転数を上げても2速では一気に回転数が落ちてしまう。
言い換えると、回転数が落ち切るまで一呼吸待たねばならない。
2速から3速はやや離れていて、それ以降は特段離れていないという印象だ。
この部分は、お世辞にも小気味いいシフトアップとは言えないだろう。

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ハンドリングは文句なしに良い。
切れば切っただけ、遅れることなく反応してくれる。
個人的にはもう少しクイックでも苦にならないが、それだと一般受けはしないだろう。
車体剛性が高く、足回りもやや固めでしっかりしているので、カーブもねらった通り曲がれる。

燃費はカタログで19.2km/L(ATは20.4、逆転されてる…)、実燃費は走る場所にもよるが15km/L前後といったところだ。
これは特別良いわけでもないが、悪くもない。
むしろ、この車体の重さにしては頑張ってくれている方だろう。

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安全性と快適性

私のアクセラスポーツ15Sには、エアバッグは運転席、助手席、カーテンはついていて、最低限の乗員保護はできるが、i-ACTIVSENSEがついていない。
したがって、自動ブレーキや車線逸脱警報などの安全装備は全くないことになる。
そのあたりは自分でカバーするしかないので、かえって否応なしに運転に集中しなければならない。
衝突試験の安全評価も高く、JNCAP、ユーロNCAPでは5つ星、IIHSではGOODを獲得している。
まぁ、エアバッグや衝突試験の安全性を証明することはご免こうむりたいものだが…。

乗り心地は、やや固めだ。
走行性能の高さとある意味トレードオフの関係なのだが、やはり足回りが固いせいか、振動が伝わってくる。
運転しているとそうでもないのだが、助手席に乗るとそれが顕著だ。
これは気になる人は気になるだろう。

静粛性は、先代モデルからは改善されているが、高いとはいいがたい。
やはりロードノイズや風切り音は気になってしまう。
エンジン音も好きずきではあるのだが、これも3000回転くらいまで回してしまうと盛大に入ってくる。

シートは適度な固さで座り心地が良く、長時間乗っていても疲れにくい。

まとめ

アクセラスポーツ15Sの6MTは、走りが楽しくて、そこそこの利便性もある、オールマイティでいい車だ。
もちろん、欠点はいろいろある。
すごく遅かったり、エンジンにパンチが効いていなかったり、乗り心地がやや固かったり。
しかし、それ以上にいい点がある。
3年乗った今でも飽きがこない。
これはMTであることが一番大きいのは事実だが、車としての出来が良く、気持ちよく走れるという点も見逃せないだろう。
加速やカーブが思い通りにできる、まさに人馬一体を体感できる。

私のように、快適性よりも運転を楽しみたい、という方に非常におすすめだ。
中古もMTが比較的豊富にあり、価格も手ごろなので是非検討してみてほしい。

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