アクセラスポーツ15S に、ブリヂストンのプレミアムタイヤ「REGNO(レグノ)GR-X3」を装着した。

交換のきっかけは、オートバックスでオイル交換をしてもらった時に、リフトアップした時にタイヤの状態が目に入ったようで、このひび割れは危険だと指摘された。(セールス目的もちょっとあったかもしれないが…)
実際に自分の目で見ても消耗が進んでいた。
前に履いていたのはミシュランの クロスクライメイト。
約8年間というとんでもない期間使用し、グリップもさほど落ちず耐久性はさすがと感じていたが、ゴムの硬化もひどくひび割れが目立ち始めていた。
(レグノに換えてもらった時には、「前のタイヤ、ゴムじゃなくてプラスチックでしたよ!」なんて言われてしまった)
確かに前回の車検の時に溝もそろそろ減り始めているな、と思っていたし、ひび割れの指摘もあり、さらに帰省で高速道路を使う予定もあったので、いい機会だということで交換を決意したのだ。
後日、徒歩圏内の最寄りのタイヤ館で見積もりを依頼すると、最初は「やはりめちゃくちゃ高いな…」と感じた。
レグノはブリヂストンの中でも最高級のコンフォートタイヤであり、価格もプレミアムだ。
205-60-16サイズで、最初は工賃込みで17万円ほど。
工賃は、交換料や廃棄料はいいとして、アライメント調整の1万7千円、その他窒素ガスなどのオプション込みで、合計3万円ほど。
これはいくら何でも高すぎる。
うーーーんちょっと高いなぁと渋ったり、オプションのこれとこれはいらない!とか問答していくうちに、結局工賃オプション込みで13万9千円に落ち着いた。
ネット価格に慣れてしまっている身としてはこれでも少々高いかなとは思っているが、店員さんからの強いおすすめと値引きがあり、エコピアやニューノなど他モデルとの差が小さくなったことで「せっかくなら最上位を選ぼう」と決断した。
同時に、次回以降は余裕をもって吟味しようと決意した。
今回は、帰省の予定が迫っていたので時間があまりなかったんだよね。
街乗りで実感した静粛性と乗り心地
ロードノイズが大幅に低減
レグノを装着してすぐに分かったのは 静粛性の高さ だった。
これはホントに半端じゃない。
クロスクライメイトでは街中を走っているだけでロードノイズが耳に残っていたが、レグノではそれが驚くほど抑えられている。
ロードノイズはもちろん発生しているのだが、今までより遠くから聞こえるかのようになった、というところだ。
「車格が一段上がった」と思うほどで、普段の運転が快適なものに変わった。これマジです。
段差の突き上げもマイルドに
道を走るときの振動も変化した。
クロスクライメイトのときは段差では「ドンッ」と強く突き上げを感じたり、ちょっとした路面の凹凸でもガタガタ揺れていたが、レグノではやわらかくいなすような感じだ。
帰省中、家族に運転を代わってもらった時にも「これは明らかに前と違う!」と絶賛だった。
街中の短距離走行でも快適性の違いは明確で、毎日の運転で恩恵を感じられる。
本当にスムーズで流れるような走り心地だ。
このあたりは、タイヤ館の駐車場から出るのに走り出してすぐにわかった。
まぁ、比較対象がカッチカチに硬化したクロスクライメイトだとどれも良く感じるのかもしれないが…。
高速道路での走行性能と静粛性
普通の声量で会話できる車内空間
レグノを選んで一番驚いたのは高速道路だ。
以前はロードノイズが大きく、車内で会話するには少々声を張る必要があった。
特に後部座席と話すときはなおさらだ。
だが、レグノに替えてからは 普通の声量で会話できるようになった。
「アクセラスポーツがこんなに静かな車だったのか」と錯覚するほどである。
音楽もクリアに聞こえ、ボリュームを下げても楽しめる。
長距離ドライブで疲労が減る
静粛性と乗り心地が向上したことで、長時間運転の疲労感が大幅に軽減された。
帰省には2時間前後かかるのだが、以前は「ふぅ、やっと着いた…」と感じていたのだが、レグノに換えてからは、明らかに疲れが違った。
「あれ、到着したけど体の疲れがいつもと全然違うぞ」という感じだ。
ネットのレビューでも「高速道路での静粛性が圧倒的」という声が多く、体感と完全に一致している。
ハンドリングと直進安定性
静粛性重視でもスポーティさは健在
レグノは言うてコンフォートタイヤなので、ハンドリングが鈍いのでは?という心配もあった。
だが実際には、アライメント調整も相まって直進安定性が増し、修正舵が減ったと感じた。
安定感はクロスクライメイト時代より明らかに向上している。
いつも通っているちょっとした山道でも試してみた。
少しスピードを乗せてカーブを曲がっても、きちんと踏ん張ってくれて違和感なく曲がれる。
アクセラスポーツの特徴である素直なハンドリングにも全く影響は無いと言えるだろう。
もちろん、サーキットなどの限界走行では実力を発揮できないのだろうが、もともとそういうタイヤではないので問題ないだろう。
ネット上では、グリップが良くない、みたいなレビューもちらほら見かけるがおそらく普通に走っている限りはそんなことはないだろう。
レグノの価格とコストパフォーマンス
レグノの価格はやはり高めだ。
205-60-16という必ずしも最近では大きくないサイズでも、ネット価格といえど、安くても1本2万円はしてしまう。
そこに送料やら取付料やらの諸費用がかかると10万円程度にはなってしまうだろう。
今回の私のように、実店舗だとなおさら高くなってしまう。
リーズナブルに買い替えたい、という人に対してはとてもではないがおすすめできない。
しかし、実際に履いてみると「高いが、それだけの価値がある」と思えた。
車内の快適性は毎日の運転に直結する。
長距離でも短距離でも恩恵を受けられることを考えれば、投資する意味は十分ある。
他のメーカーのプレミアムタイヤと比べてみたくなった。
アクセラスポーツ15S × レグノの総合評価
クロスクライメイトからレグノに交換したことで、アクセラスポーツ15Sの走りはまるでワンランク上の車のように変わった。
- 街乗り:静粛性と乗り心地が大幅改善
- 高速道路:普通の声量で会話可能、疲労軽減
- ハンドリング:直進安定性向上、コーナリングも遜色なし
- 価格:高いが満足度は十分
まとめ 静粛性を求めるならレグノはおすすめ
オイル交換をきっかけにタイヤ交換を決意し、思い切ってレグノを選んだ。結果は大正解だった。
静粛性・快適性・安定性。どれも高次元でバランスが取れており、アクセラスポーツ15Sの別の魅力を引き出してくれる。
価格は高めだが、快適性の変化は毎日の運転に直結するため、十分に投資する価値がある。
「アクセラスポーツ15Sで静かな走りを楽しみたい」「高速道路でも快適に会話したい」「今の車をワンランク快適にしたい」という人には、レグノは間違いなくおすすめできるタイヤだ。
あとは、どれだけ性能を維持できるかが問題。
えてして高性能タイヤってのは、賞味期限が短かったりするもの。
交換したのは2025年8月上旬、走行距離だいたい71,000kmを過ぎたあたりだ。
折に触れてレポートしていく。

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