管理人がどんな人間かご紹介しよう。
まずはそもそもなぜMT原理主義者などとふざけた名前を名乗っているかが気になるだろう。
こうなってしまったのは実は理由がある。
それには、愛車遍歴をご紹介する必要がある。
私が所有してきた車
カローラレビンBZ-G AE111 5MT
私が最初に所有したのはカローラレビンだ。
これは運転の楽しさを教えてくれた車で、学生時代で時間だけはあったので、色々なところにドライブをした。
私がサーキットデビューしたのも、このレビンだ。
写真は茂原サーキットに行った時のもの。
友人たちとよく走ったものだ。
サーキット以外にも、とあるコミュニティの中での友人たちの送迎などにもよく使った。
娘が生まれたのを機に、泣く泣く手放したが、15年近く大きなトラブルも無く本当にいい車だった。
アクセラスポーツ15C BL5FW CVT
レビンを手放して次に買った車がこのアクセラスポーツ15C。
まず初めに断っておくが、この車はとても出来がいい。
ハンドリングがシャープだし、CVTのセッティングが良いのか、低速域でも車体の重さをあまり感じさせることなくスーッと滑らかに加速していく。
ハマる人にはハマるだろう。
事実、同じくMT好きの私の弟も絶賛だった。
しかし、後述するが、私がMT原理主義者などというフザけたことを名乗るようになった原因にもなってしまった車だ。
アクセラスポーツ15S BM5FS 6MT
今の車だ。
中古で運よく15Sがそこそこ安く手に入った。
なぜか純正のへたくそ棒(コーナーポール)が付いているのはご愛敬だ。
安いだけあって、特にこれといった豪華装備が付いているわけではない。
ヘッドライトなんざ今時逆に珍しいハロゲンだ。
走りの面ではさすがMT、BLアクセラのCVTとは比較にならないほど気持ちがいい。
この型のアクセラは、速さという点でいえば、はっきり言ってめちゃくちゃ遅い。
車体が1260㎏と重いうえに、エンジンも1.5リットルNAなので、力不足感は否めない。
だが、ハンドルもアクセルもブレーキも、ドライバーの意思どおりに動いてくれるという気持ちよさがある。
絶対的な速さはないが、運転していて気持ちがいい、そして、このあたりの車格にしては意外と高級感がある乗り心地、目を三角にしてかっ飛ばさずにMTながらゆったりと楽しむ、そんな車だ。
管理人のプロフィール
性別:男
年齢:アラフォー
職業:ただのサラリーマン
私はなぜマニュアル原理主義者になってしまったのか?
私が以前乗っていたBLアクセラは、一般的に言えば、少々クセはあるもののとてもいい車だ。
足回りが少々固く、人によっては乗り心地が悪いと思うかもしれないが、欠点らしい欠点はあまりない。
だが、私にとってはある意味最悪の車だった。
そして私がMT原理主義者になってしまう原因にもなった。
というのも、家族に騙されて買ってしまったようなものだったのだ。
経緯としては、妻がAT限定なので自分が運転できるようにATじゃなきゃダメだという。
当時CVTがどんなものか知らず、短い試乗でも、オートマなんざこんなものだろうくらいに思っていたため、大して気にしなかった。
馴染みのマツダディーラーで、時間も選択肢もあまりない中、非常に安く売っていたのでとりあえずこれに決めたのだ。
だが、ふたを開けてみれば、妻は運転など一切しないし、もともとするつもりもなかったのだ。
いちいちくだらない理由をつけて、運転を拒み続けてきた。
だんだんと、「じゃあ何で自分の意思を曲げてまでCVTなんて買ったんだ」と怒りが沸いてきた。
それからというもの、残念ながらこの車が嫌いになってきてしまった。
まず、CVTのフィーリングがまず生理的に受け付けないほど気持ち悪くなった。
踏んでも遅れて加速する感覚や、坂道で回転数が高め一定で唸りながら登っていく妙な感覚。
これらが受け入れがたくなった。
色々いじってみたら少しは愛着が湧くかも、と努力してみた。
まず、シフトノブを変えて、シフトブーツをつけた。
純正シフトノブはウレタン、ゲートはよくあるむき出しのものだった。
見た目のショボいウレタンノブと裸のゲート式シフトが一気に引き締まった。
ばらすのは昔を思い出して、とても楽しかった。
お次は運転以外の楽しみを求めてスピーカー交換。
あ、レビンでもオーディオはそこそこDIYでいじっていて、色々変えていた。
パイオニアのコアキシャルスピーカーTS-C1730だ。
結果は上々で、音が激変した。
低音がボワボワと鳴っていたのが、キチンとなるようになった感じだ。
音の輪郭がはっきりした、とでも言うべきか。
それでも運転の本質部分が変わったわけではないので、運転自体がつまらないのはどうしようもなかった。
せめて普通のトルコンATであれば、妥協もできたかもしれないのに…と苦痛を感じながら乗り続けた。
そのくらい、CVTのフィーリングは耐え難いものがあった。
そこから、MT以外が嫌いになってしまったのだ。
・左半身がとにかく暇すぎる
・暇すぎて左足ブレーキをマスターしてしまった(でも大して面白くない)
・勝手に動いて気持ち悪い
・シフトチェンジが自分でできない
・できたとしてもゲームのスイッチみたいで面白くない
・アクセル踏みっぱなしにすれば加速完了
・ダラダラ運転してもそれなりに走れてしまう
などなど、オートマの欠点がどんどん気になるようになった。
最近のATの技術はすさまじい進歩だと思うし、もはや機械としてMTの優位性がないのは重々理解しているつもりだ。
だが、それでもMTの「自分で運転する感覚」「技術の上達が運転に現れる」といった部分は決してATでは真似できない領域だ。
ATは実際のところ、無免許の子供でも交通ルールなどはともかく、「上手く」走らせることができてしまう。
ものすごい技術だが、そんなつまらない機械に乗せられるくらいなら運転しない方がマシだ、と思う。
こんな偏屈な考えを持ってしまったがゆえに、車の楽しみを半分ほど捨てて、MTを楽しむことに特化したのがこの私、MT原理主義者だ。
ご理解の上、どうかよろしく頼む。